変形性股関節症

症状

変形性股関節症の主な症状は、関節の痛みと可動域制限です。股関節はソケイ部(足の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに足の付け根に痛みを感じます。

関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされることになります。

日常生活では、しゃがめない、足の爪切り、靴下が履けない、和式トイレの使用が困難になります。

また、台所仕事や立ち仕事などにも支障を来たします。足に力を入れて踏ん張れなくなり、階段やバスの乗り降りも手すりが必要になります。

原因

多くの場合、股関節の骨盤側の「寛骨臼形成不全(カンコツキュウケイセイフゼン」 別名「臼蓋形成不全(キュウガイケイセイフゼン)」が根底にあります。

「臼蓋形成不全」は、股関節の骨盤側の臼蓋という部分が正常に発達せず、浅いままになっている病気です。遺伝や、乳児期の生活習慣の影響が多いとされています。

股関節のイラスト(天白接骨院)
大腿骨頭を包む臼蓋が浅い(形成不全)

臼蓋形成不全は股関節のレントゲンの検査によって診断されます。

レントゲン検査では主に「CE角」と「Sharp角」を使用し診断されます。

CE角

CE角とは、Center-edge角の略です。大腿骨頭の中心を通るラインと、臼蓋の外縁を結ぶラインがつくる角度のことです。

成人のCE角の正常値は約25°で、20度以下で寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)と診断されます。数値が小さいほど寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)の傾向にあります。

CE角の説明イラスト(天白接骨院)

Sharp角

Sharp角とは、骨盤にある涙痕(tear drop)の下端を結んだ骨盤水平線と臼蓋の外縁を結ぶ線がつくる角度のことです。

成人のSharp角の正常値は、性差もありますが35〜40度くらいで、40度を超えると寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)と診断されます。数値が大きいほど寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)の傾向にあります。

Sharp角の説明イラスト(天白接骨院)

主な自覚症状は股関節やその周囲の痛みと動きの制限です。

発育不良によって臼蓋が小さいと、大腿の骨頭を十分に覆うことができないため、体重のかかる面積が小さくなり、股関節が不安定になります。

一般的な整形外科では、浅い股関節を支える為に、股関節周囲の筋力トレーニング、硬くなった股関節を柔らかくする目的でストレッチ体操を勧めます。

痛みの種類や出る部位はさまざま

形成不全がある方に、どれくらいの割合で痛みなどの症状が出るのかはわかっていません。

臼蓋形成不全があり股関節が痛くても、必ずしも痛みの原因とは限りません。

全く痛みを感じない人もいるのです。

また、どのように痛みが出るのかというメカニズム自体も明確になっていません。しかし、臼蓋と骨頭がうまく噛み合っていないことにより、軟骨が損傷したり、筋肉部分の炎症が起こったりするのではないかといわれています。

発症年齢はだいたい20代後半から40代くらいの女性の方が多く、体重の増加は悪影響を与えます。

痛みの出る部位は股関節だけでなく膝、腰などさまざまで、ズキンとするような痛みから鈍痛まで、人によって痛みの種類も違います。

また、寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)であると体重を骨で支える面積が少なく、周りの筋肉に負担がかかるので、痛みはないけれど脚がだるい、疲れやすいという方も多くみられます。

臼蓋形成不全があっても股関節に全く痛みを感じない人たちもいます。

大切なのは臼蓋形成不全から変形性股関節症へと進行させないことです。

股関節への関節アプローチ

私は、臼蓋形成不全の方の痛みの多くは、仙腸関節の機能障害に起因すると考えています。

股関節とは「太ももの骨と骨盤」の関節のことです。骨盤の機能がダイレクトに股関節に影響を与えるのです。

臨床では股関節の可動域制限と、その対側の仙腸関節の機能障害がよく生じます。

仙腸関節の動きが悪くなったことで、股関節やその周囲に痛みが起きているのです。

今動かせる範囲の股関節の機能を最大限まで高める、これが最重要です。

当院では、股関節のみでなく、仙腸関節、腰椎、足首などの関節へアプローチし、その後筋肉の硬さをリリースしていきます。

ただ筋肉の硬さはあくまでも結果であり、筋肉のマッサージやストレッチは根本へのアプローチではありません。

痛みの根本へのアプローチという意味では、関節運動学的アプローチがその力を発揮出来ると言えるでしょう。

当院での施術と並行してご自宅ではストレッチ、筋トレ以外に「貧乏ゆすり」をすすめています。

貧乏ゆすりは正式には「ジグリング」と呼ばれ、変形性股関節による疼痛が改善する例が多数報告されています。

関節軟骨には、血管やリンパ管がなく、栄養は関節内にある関節液によって補給されています。この関節液の栄養補給は運動によって促されると考えられています。

股関節の仕組みイラスト(天白接骨院)

このことから、ジグリング(貧乏ゆすり様運動)のような小刻みに関節を動かす運動は、関節軟骨に栄養を補給して関節軟骨の状態をよくするのではないか、と推定されています。

変形性股関節性になる前にケアを!

臼蓋形成不全は、やがて変形性股関節症へ進行します。

そうなると、痛みを軽減することはできても完治は難しくなります。

骨の変形は体の外側から治す方法は現在の医学ではありません。

臼蓋形成不全といわれ、痛みや硬さを感じたら、なるべく早目に当院へお越しください。

手術をせずに痛みがコントロール出来れば、それに越したことはありません。

変形性股関節症への施術で当院で期待できること

手術をしない場合の選択肢の1つとして関節アプローチが最善の方法だと私は考えています。

関節運動学的アプローチで期待できること

股関節の痛みをとりたい

当院の施術で痛みが改善し、手術をせずに生活できている方は多くいます。ただし病気の特性上、生活を維持するのに定期的な通院が必要となります。股関節の変形が少ない方は、痛みが治りやすいですし、変形が進行してしまっている方は治りにくい傾向にあります。非常に残念ですが関節運動学的アプローチを行っても、全く変化を感じない方は手術を考慮することをお伝えしています。目安は施術回数5回です。

股関節変形の進行を抑え、手術を回避したい

股関節の痛みが改善されるのに比例して、股関節の変形の進行が抑えられている方が多いようです。レントゲン等定期的な画像診断で変化が無い、可動域や痛みの悪化が見られないことが根拠です。

期待できない事

股関節の可動域を良くしたい

当院の施術で股関節の可動域はある程度は改善し、患者様が喜ばれる事は多いです。ただし、施術者側からすれば可動域の増大幅はわずかであります。これは施術により筋肉が緩んだだけであり、関節運動が拡大したとは言いにくいのが実情です。重度の股関節変形になっている方はわずかな可動域の改善も困難になってきます。

股関節の変形を治したい。

変形が治るという事はありません。そもそも、変形が治るという治療法は現代医学ではありません。

残念ながら変形の進行そのものをよくする事はできませんが、多くの方にこれ以上に変形が進行するのを抑える効果が期待できます。

昨今、誇大な広告や、期待をあおるような説明をされ、高額な治療を他院で受け続けてから来院される患者様が増えてきました。当院では、現代の徒手療法、リハビリで「治ること」「治らないこと」「期待できること」「期待できない事」を医学的見地に基づき正確にお伝えしています。どこに行けば良いか分からない方は、お気軽に当院へお問い合わせください。

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鈴木

国家資格【柔道整復師】1985年生/男児二人の父。 大学在学中にリハビリの世界に興味を持ち徒手療法の世界に飛び込みました。AKA療法を駆使して体の痛みの根本にアプローチ。プロスポーツ選手のケア実績多数。慢性的な肩こりや腰痛で苦しむ方は非常に多いのに、病院では相手にされない方が多いのが現状です。医学的根拠に基づいたアプローチにこだわり、痛みや不調の治療に日々全力を注いでいます。ライン受付は24時間対応可能です。お気軽にお問合せください。