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四十肩・五十肩とは
四十肩・五十肩とは正式な病名ではありません。正式には癒着性肩関節包炎と言います。肩がガチガチに固まってしまっている状態です。治療にハイボルテージが有効なのと、可動域がかなり狭い場合は、施術回数を要するため30分10回チケットをおすすめします。
肩関節を包む袋が癒着しガチガチに固まってしまっており、可動域の低下、炎症を起こしています。
インナーマッスルに対するエクササイズも大切ですが、その前に行う関節包のストレッチが非常に大切です。
癒着性関節包炎という名前からも分かるとおり、筋肉にアプローチするよりも関節包にアプローチするほうが可動域を改善させる効果が高いです。
四十肩・五十肩の場合、肩関節の正常な動きが出来ていません。
例えば腕を上にあげる場合、正常であれば、肩甲骨に対して上腕骨の根元(骨頭)は下方にスライドし、下がっていきます。
しかし、上腕骨頭が下にスライドしないため、肩をすくめるような動きになってしまいます。これは、関節包の後ろや下部が固まってしまっている為です。この場合は、関節包や後部、下部を緩めていくのが最大の目標になります。
肩関節の構造
肩関節は可動域の広い関節です。可動域とは動かせる範囲のこと。肘やひざは曲げたり伸ばしたりしか出来ません。ですが、肩関節はグルグル回すことが出来ます。そのため肩関節が悪くなったと言っても、肩のどの部分が悪くなったかを見つけなくてはなりません。
簡易的に見つける方法として下記ポジションで肩を内側(内旋)、外側(外旋)に回して上記イラストのどの組織が固くなっているのか検査する方法があります。
1stポジション(腕を下ろした状態です。肘は90°)
外旋:前上方組織が伸びる
内旋:後上方組織が伸びる
【内旋で伸ばされる組織】 | 【外旋で伸ばされる組織】 |
---|---|
【筋】棘上筋後部繊維 | 【筋】棘上筋前部繊維 |
【筋】棘下筋上部繊維 | 【筋】肩甲下筋上部繊維 |
後上方関節包 | 腱板疎部 |
烏口上腕靭帯 | |
前上方関節包 | |
SGHL(上関節上腕靭帯) |
2ndポジション
外旋:前下方組織が伸びる
内旋:後下方組織が伸びる
【内旋で伸ばされる組織】 | 【外旋で伸ばされる組織】 |
---|---|
【筋】棘下筋下部繊維 | 【筋】肩甲下筋下部繊維 |
【筋】小円筋 | 前下方関節包 |
後下方関節包 | MGHL(中関節上腕靭帯) |
AIGHL(前下関節上腕靭帯) |
3rdポジション
2ndポジションが強調される
【内旋で伸ばされる組織】 | 【外旋で伸ばされる組織】 |
---|---|
【筋】小円筋 | 【筋】大円筋 |
後下方関節包 | 前下方関節包 |
PIGHL(後下関節上腕靭帯) |
肩関節の解剖
施術法
患者様の上腕骨を介して関節包をストレッチさせていくテクニックを用います。癒着がひどい場合は、多少痛みを伴います。関節アプローチ後、筋肉が過緊張になっている個所を緩めます。多くの場合、肩を覆うインナーマッスルが対象となります。また、施術時にお伝えするご自宅でのセルフエクササイズも治療成績を大きく左右します。
四十肩、五十肩は筋肉の奥にある、じん帯、関節包が癒着し、固まっているのが問題です。単なる筋肉のマッサージで治りません。
当院の施術と、ご自宅でのセルフエクササイズを併用して頂き、柔らかく、しなやかな肩関節を取り戻しましょう。