足底筋膜炎は、足底の筋膜に炎症が起こる病気であり、その原因は様々なものが挙げられます。以下に原因とともに、治療法についても解説します。
【原因】
- 運動の過剰
足底筋膜炎の一番の原因は、運動の過剰によるものです。走る、ジョギング、スポーツ、長時間の立ち仕事など、足底に長時間負荷をかけることで、筋膜に炎症を引き起こすことがあります。
- 足の形の問題
足の形が平足であったり、強く反っていたりする場合、足底に負荷がかかり、筋膜に炎症を引き起こすことがあります。
- 靴の選び方
適切でない靴を履くことで、足底に負荷がかかり、筋膜に炎症を引き起こすことがあります。ハイヒールや靴底が薄くフラットな靴、靴底が硬いスポーツシューズなどは特に注意が必要です。
- 年齢
足底筋膜炎は、年齢とともに発生しやすくなります。年齢とともに筋膜が硬くなり、足底に負荷がかかりやすくなるためです。
【治療法】
足底筋膜炎の治療法は、以下のようなものがあります。
- 安静
足底の負荷を減らすことが大切です。痛みが強い場合は、安静にして、寝るときには足を高くするようにしてください。
- ストレッチ
ストレッチは、足底筋膜を柔らかくするために有効です。毎日、足底を足底を伸ばすことが大切です。
- アイシング
アイシングは、炎症を軽減する効果があります。痛みの強い場合は、氷を巻いたタオルで足底を冷やしてください。ただし、氷を直接当てるのは避けてください
痛みを和らげるために、アイシングを行うことができます。アイシングには、以下のような方法があります。
- 氷をタオルに包んで、足底に当てる。
- アイスパックを使用する。
アイシングは、痛みを和らげるためには効果的ですが、長時間の使用は皮膚のダメージを引き起こすことがあります。20分以上続けないようにしましょう。
- マッサージ
足底筋膜炎のマッサージは、痛みを和らげるために効果的な方法の一つです。以下は、足底筋膜炎のマッサージの基本的な方法です。
- ゴルフボールやテニスボールを使う方法
この方法では、床に座り、足の裏をゴルフボールやテニスボールで転がすことで、足底の筋肉をほぐします。
以下の手順に従って行います。
- 床に座ります。片足を前に出し、もう一方の足を曲げます。
- ゴルフボールやテニスボールを片手で持ち、足の裏に当てます。指で軽く押さえつつ、足裏を前後に転がします。
- 痛みがある部分には、転がす時間を長めにするか、転がし方を変えて刺激を加えます。
- 反対側の足でも同じように行います。
- 足首を回す方法
この方法では、床に座り、足首を回すことで、足底の筋肉を伸ばします。
以下の手順に従って行います。
- 床に座ります。片足を前に出し、もう一方の足を曲げます。
- 足首を反時計回りに回し、内側から外側に向かって動かします。膝は動かさず、足首だけを回します。
- 反対側の足でも同じように行います。
- アーチを伸ばす方法
この方法では、床に座り、アーチを伸ばすことで、足底の筋肉を伸ばします。
以下の手順に従って行います。
- 床に座ります。片足を前に出し、もう一方の足を曲げます。
- 膝を曲げたまま、足首を曲げてつま先を床につけます。そのまま足首を伸ばし、かかとを床につけます。
- 反対側の足でも同じように行います。
以上の方法を繰り返すことで、足底の筋肉を柔らかくし、痛みを和らげることができます。しかし、痛みが強い場合や治療が必要な場合には、専門医の診断を受けることが大切です。